・日本において被害を与えるねずみは大きく分けて、”ドブネズミ”や”クマネズミ”がいます。
特にクマネズミはドブネズミに比べて、退治が難しいです!
《クマネズミの特徴は》
1.警戒心が強く、垂直方向の移動が得意です。
2.花やガーデニング用の油かすも好物です。
3.粘着シートも警戒しますので、露出せずにそのままシートをおく。
4.大きさはドブネズミより小さいです。
*殺鼠剤は警戒してあまり食べず、床下だけではなく建物上部のわずかな隙間からでも侵入します。
ねずみの種類の区別
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ドブネズミ
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クマネズミ
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ハツカネズミ
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体長
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22〜26cm
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15〜20cm |
6〜9cm |
形態
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尾は折り返しても鼻先まで届かない。耳が小さい。腹部は灰色(個体差あり)
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尾は折り返すと鼻先より前に出る。耳が大きい。スリムな体型。腹部は黄褐色(個体差あり)
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尾は折り返しても鼻先まで届かない。耳が大きい。小型。腹部は白い(個体差あり)
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生態
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地面に穴を掘る。泳ぎが得意。
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身軽で運動能力が高く、電線を伝ったり、粗面の壁を駆け上がる。
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運動能力はクマネズミほど高くない。
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食性
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動物質のものを好む。
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穀類や種子など植物質を好む。
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クマネズミと同じ。
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生息場所
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植え込みや公園の地面、下水管、下水溝、ビルの低層階
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ビルの内部の高い所、壁の中、天井裏
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畑に生息(農村型) 倉庫
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警戒心
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あまり強くない。殺鼠剤に対して感受性が高い。
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非常に強い。殺鼠剤に対して感受性はあまり高くない。
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あまり強くない。
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ねずみの種類と防除方法の効果
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ドブネズミ |
クマネズミ |
ハツカネズミ |
環境的防除 |
有効 |
有効 |
有効 |
化学的防除 |
有効 |
あまり効かない |
有効 |
物理的防除 |
有効 |
あまり効かない |
有効
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ねずみの種類を見分け、その種類に見合った対策をたてましょう 。
人間の居住環境で問題となっているねずみは上に示した3種類です。それぞれ特徴があるため、種類に見合った対策をたてる必要があります。どの種類のねずみでも最も大切なことは上に示したような環境整備ですが、侵入してしまったねずみに対しては、次のような対策を行いましょう。
化学的防除…薬剤(殺鼠剤)などを用いてねずみを駆除する方法です。ドブネズミとハツカネズミには有効ですが、一般的にクマネズミには効きにくいといわれています。しかし、新たに承認された薬物を含有した殺鼠剤も開発されつつあるため、クマネズミも薬剤を使用して防除できるようになる可能性はあります。
物理的防除…粘着板やかごを用いてねずみをつかまえて駆除する方法です。粘着板を用いた駆除方法が一般的です。ラットサインを参考に、ねずみがよく通るところになるべくたくさん配置しましょう。
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